天然精油の香りは心身のバランスを整えてくれます
バラの香りで気分が華やいだり、木々の香りでリラックスしたという経験はありませんか?
植物の香りを嗅ぐと、瞬時に気分が切り替わる秘密。それは、香りが脳に届くしくみにあります。
実は、五感のうち、嗅覚は最も原始的な感覚。嗅覚以外は、まず「考える脳」を経由してから「感じる脳」に届けられますが、嗅覚は、ダイレクトに「感じる脳」に伝わって心身のバランスを整えるのです。
ただし、それは100%天然の香りである場合です。人工的な香りは、「これな何の匂いだろう?」と脳が考えて、立ち止まってしまうからです。
植物の花や葉、皮などから抽出した芳香性分を集めた「精油」で植物の香りを楽しむ習慣が広まっていますが、その昔、古代エジプトで医療や化粧品などに用いれたのが始まりと言われています。植物の香りが持つ力を、古代エジプトの人たちは感覚的に知っていたのです。
現在、入手可能な精油の数は、200種類近くにおよび、心身への働きは多岐にわたります。どれを選べばよいのか迷ってしまう、という人も多いのではないでしょうか。
まず、就寝前には、リラックス系の香りを選びましょう。休息モードに導く副交感神経を優位にして、質の良い睡眠が得られます。朝の目覚めには、リフレッシュ系の香りを選び、交感神経を優位にして活動モードに。幸福感をもたらし、前向きな気分にしてくれる香りは朝夜関係なくおすすめです。
精油の種類と効果について
・リラックス系
夜、寝る前にはラベンダーなど鎮静効果のある精油をチョイス。
心が落ち着き、ぐっすり眠れます。
おすすめの種類:ラベンダー、カモミール、ベルガモット
・リフレッシュ系
1日のスタートにピッタリなのは、すっきり清々しい香り。
集中力も実行力も高まります。
おすすめの種類:レモン、ローズマリー、ペパーミント
・ハッピー系(幸福感)
お出かけ前のウキウキ気分を盛り上げたいとき、
元気になりたいときは幸福感をもたらす香りを。
おすすめの種類:ローズ、ジャスミン、イランイラン
※妊娠中や出産後、皮膚トラブルがあるとき、病気のときは、精油の使い方に注意 が必要です。使用する前に医師やアロマセラピストに相談するようにしてください。
自律神経の切り替えをスムーズにし、体のリズムを整えてくれる天然精油の香りを日常生活に取り入れてみませんか。